パソコン作業での腕のしびれやだるさが軽減したマウス

一時間ほどパソコンをいじっていると、だんだん右腕がだるくなる症状が少し前から気になっていました。

肘掛けのあるチェアに座っているとそれほど気にならないのですが、デスクに向かって腕を前に出している姿勢が続くと脇から二の腕にかけて重だるいような不快感が表れてきます。

キーボード作業よりもマウスでネットサーフィンをしている時に多いような…

姿勢を変えてもあまり軽減しないので、道具(マウス)を変えてみる事にしました。

今まで(5年以上)使っていたマウスは、パソコンを買った時に付属でついてきたものです。

ヒューレットパッカード社のもので、2ボタンにスクロールホイールがついている、家電量販店で買えば恐らく500円位で売っているであろう最低限の機能しかないシンプルなもの。もちろん有線。

運よく壊れずに使えていたため、買い替えようという気も起きずに、指との摩擦でテカテカとすり減りながらも頑張っていてくれたマウス。

マウスとはこういうものだと思い込んでいたので、数千円もするマウスを買う意味があるのか?自己満足の世界だろう?程度に思っていたのですが、体の不調をきっかけに手を出してみる事にしました。


ネットで調べると、「エルゴノミクスマウス」というものがあるようです。



人間工学に基づいた設計らしいのですが、今まで使っていたマウスのように手のひらを下にしてマウスに多いかぶせるような角度は手首に負担がかかるらしく、小指を下にしたような(机にチョップするような)角度にすると腱鞘炎などの緩和になるようです。

いろいろな形のものがありますね。


良さそうだと思い各社のエルゴノミクスマウスを調べてみたものの、エルゴノミクスマウスはそのほとんどが普通のマウスよりも大きめで、少し重そうな印象を受けました。

そもそも手首の腱鞘炎ではなく、腕のだるさに悩んでいるのだから、マウスは少しでも軽い方が良いはずです。無意識にやっているがマウスを持ち上げる動作はかなり頻繁にくり返している動作ですからね。

前に突き出している腕の角度が原因かもしれないので、無線の軽いマウス(形状は普通)にしたらいいかとも考えました。なんとなく無線に抵抗があって使っていなかったのですが。電池交換とか反応の遅さ?でストレスを感じるんじゃないか…?なんて心配をしてたのですね。

でも、有線でも無線でも、恐らくマウスを置く位置は一緒なので結局手を机のある前方に出して作業することになるので意味がないか~と却下。

そもそもマウス以外の代用品は無いのでしょうか?
昔、指にはめるコントローラのようなやつがあったような…
と思い探していたら、見つけちゃいました。


「トラックボール」です。


マウスに球がついていて、それを指でコロコロと動かすことでカーソルをコントロールするものですね。

トラックボールの良いところは、マウスのように持ち上げなくてもいいというところですね。マウスを持ち上げ無けてカーソルを移動させなければいけないような場面でも、ボールは際限なく転がせますからその必要もありません。

そして置き場所を選ばないという事。光学式マウスは光が当たる所の材質によってはうまく反応しなかったりしますが、どこに置いてもOKです。斜めに置いてもいいし、デスクの下、膝の上、お腹の上に置いても問題なしです。

唯一デメリットに感じるのが、操作感についてです。
今までのマウスと全く違う操作方法なので、慣れるのが少し大変かもしれません。

それでも、慣れるのに多少時間がかかってもいいと思わせるメリットがあります。
むしろ新しい操作方法が楽しみに思えてしまいます。

トラックボールの中でも、特に評判が良いのがロジクールのM570tでした。親指でコロコロするタイプのトラックボールですね。



価格も5000円前後と、トラックボールの中ではそれほど高価ではありません。無線方式です。


ネット環境が快適になればといいなという期待を込めて購入決定です。

近くの量販店には売っていなかったので、ネットで購入。



使ってみての感想は…




結論から言うと、M570t、最高です。

もっともっと早く買っていればよかったと後悔するほどです。

大きさは今まで使っていたマウスよりも一回り大きいくらいですが、操作に必要なスペースはマウスよりも狭くて済むので全く邪魔にはなりません。

手を添えた感じも、先述のエルゴノミクスマウスのように事前な感じです。手首にも優しいですね。


無線はどんなものかと思っていましたが、タイムラグなどは感じず、置く場所も自由になるのでトラックボールの利点を充分に生かすことができます。パソコン作業の姿勢が段違いで自由になりますね。
椅子の背もたれに寄りかかってもいいし、あぐらをかいた足の上でも操作できます。布団の中に手を入れてネット閲覧なんてことも出来てしまいそうです。


単三電池を1本使いますが(同梱されています)、最大18か月使用可能との事なので、頻繁に電池交換をする必要はなさそうです。
エネループにした方が良いという記事も見ますが、電池残量が少なくなると教えてくれるそうなので、急に電池切れで使えなくなる事はなさそうですから、お知らせが出てから買いに行けばいいだけの話。頻繁に電池交換が必要な機器であればエネループにした方が経済的でしょうが、M570tには必要なさそうです。


やはり操作方法に初めは戸惑いましたが、使って1時間ほどでストレスなくネット閲覧程度は出来るようになりました。
ネットの評価では、「慣れるのに時間がかかる」「合わない人には合わない」等々といった操作に対してのネガティブな意見もあり心配していましたが、自分の場合はすんなりと受け入れられました。
さすがにドラッグアンドドロップなどの細かい作業は慣れたマウスよりもしにくかったですが、使って1週間経たないうちにマウスよりもスムーズに操作している気がします。


もう一つうれしかったのが、ボタンが増えたこと。
今まで使っていたマウスに比べ、ボタンが二つ増えました。位置的に人差し指で使うボタンですね。
初期の割り振りは「戻る」と「進む」になっていて、ネット閲覧などで多用する人は便利かもしれません。
私の場合は使い始めて数日たってから、「ウィンドウを閉じる」「ウィンドウ最小化」に割り振ったところ、利便性が格段にアップしました。トラックボールの操作性と相まって、マウス操作のストレスが9割も減ったような感覚です。むしろこのM570tに出会わなければ、マウス操作にストレスがあることなんか意識に上らなかったと思いますが、それほどまでに今までのマウスとは別物なのです。

私の場合、ネット閲覧は多くのタブを開いて見るので(「戻る」は使わない)、見終わったタブを消すのにいちいち上の閉じるボタンまでカーソルを持って行かなくても、ボタン一つでタブを閉じられる方がで操作が一つ減って便利なのです。
ネットブラウザ・ワード・音楽など、複数のアプリケーションを同時に使っている時も、一度「ウィンドウ最小化」で一度トップ画面にしてから他のアプリケーションを選択すると手っ取り早いです。
この二つのボタンが増えただけで、パソコン作業が劇的に楽になりました。M570tに限ったことではありませんが、多ボタンマウスって便利なんですね~。



肝心の腕のだるさですが・・・

使い始めたその日にほぼ感じなくなりました!!

ここが一番喜ぶべきポイントなんでしょうが、現金なもので、症状が治まってしまえば辛かった時のことなんか忘れちゃってるんですよね。それよりM570tの快適性の方に意識が向いちゃっています。

私の場合は腕のだるさでしたが、腱鞘炎に悩んでいる人にもぜひおすすめしますね。方から手首にかけての負担がとても軽くなります。姿勢や手の位置を自由に変えられるので、長時間の同じ姿勢を強制されずにとっても楽なのです。肩こりの頭痛も減りましたし、目の疲れもいくぶん楽です。



ネットの高評価にしみじみ納得のM570tは大満足の買い物でした。逆になぜトラックボールが世の中の主流になっていないんだろうと思えてしまう程の快適さ。恐らくM570tが壊れたら、また同じM570tを買うでしょう。断言できます。