庭に置く鋼板の物置小屋です。
選ぶ際にいろいろと調べたのですが、メーカーによって多少の違いはあっても、それほどの差は無いのかな、という結論に達しました。
毎日使うものではないですし、各社使い勝手も良いのでこだわるポイントが見つかりません。
ただ、物置に求める条件は「収納力」と「耐久性」。
収納力に関しては様々なサイズ展開があるので、庭の広さと予算に応じて出来るだけ大きなものを選べばいいのですが、問題は耐久性。
メーカーによって鋼板の塗装方法などに違いがあり、こだわりがあるようですが、果たして何年使えるのかはわかりません。
大手メーカーの物置を同条件で耐久実験するようなブログでもあれば参考になるのですが難しいでしょうね。10年以上の長期戦になりますし、ロングスパンだと現行商品も改良が加えられたものになるでしょうから、どのメーカーが一番丈夫かは判断できません。
結果、購入したのはホームセンターで売り出ししていたサンキン社製の物置です。
タクボ・イナバ・ヨドの物置有名どころ三社と比べると半額近い値段です。
もちろん、安いなりの造りのようで、ネットの評判を見ると大手に比べると鋼板が薄いとか、イナバを買っとけば間違いないとか、あまり肯定的な意見は聞きません。
それでもサンキン社製の物置を選んだのには理由があります。
それは、二倍の値段の一流品を買っても、二倍の期間使えるかという事。
屋外で野ざらしの状態で何年も使うのですから、いずれは劣化してきます。
もちろん一流品は耐久性も高いのでしょうが、かけたお金の分だけ長持ちするかはわかりません。
外側を塗装するなどのメンテナンス方法もあるようですが、メンテナンスの有無で耐久性が左右されるのであれば、一番重要なのはこまめなお手入れという事になります。
サンキンの物置の鋼板が薄くてすぐ壊れた!
とか
5年で穴が開いた!
などといったクレームも聞かないですし、安いなりにちゃんとした製品だと思います。
ダメになったら新品に買い替える。
有名メーカーだって経年劣化しますから、半値の安ものを新しく買い替えるのもアリでしょう。
自分の信条としては気に入った物を大事に長く使うのが一番いいのですが、物置に関しては使わない(荷物を出し入れしない)日の方が多いので、高い物でなくてもいいか、という結論になりました。
ただひとつ、安物の物置を少しでも長く使う為に工夫したのが、最初にコンパネを敷くという事です。
ホームセンターの店員さんに話を聞いたところ、物置の買い替えのお客さんで多いのが下回りの腐れです。
物置の内部に鋼板(足場の板)がひしゃげてきたり錆びて穴が空いたりして買い替えるのだそう。
物置の中に砂や埃が上がり、それを人が踏んだりすることで後半に細かい傷が入り、そこから錆が発生するのでしょう。
車もそうですが、ちょっとしたキズによって塗装が削れ、金属の素地が露出するとどんどん錆は広がっていきます。
一流メーカーの展示品が安く売られてもいましたが、展示期間にお客さんが土足で上がるうえ、設置場所までの分解・搬入・再組立ての際に必ず傷がつくでしょうから、耐久性は傷ついた一流品<新品の安ものと判断しました。
特に安物(何度も安物連呼して失礼だが)の薄い鋼板を使っている我が家の物置は、コンパネが足場の補強にもなることでしょう。
車のタイヤの保管場所にもなりますからね。
ホームセンターと設置業者には設置の際に内寸でカットしたコンパネを敷いてもらうように伝えました。
出来る限りのことはしたので、あとは適度にメンテナンスをしながら使えるところまで頑張ってもらいます。
さんざんサンキンを「安物」「薄い鋼板」などと貶めるようなことを書きましたが、購入時点では物置そのものには大満足です。
スライドする3枚戸も開口部が広く使いやすいですし、標準でついている棚も我が家の荷物を収納するのに必要十分です。
本当に「いい買い物をしたなぁ~」と実感できるのは数十年後どれだけ形を保っていられるかによって決まるでしょう。
これから物置を購入予定の方は、新品のうちに内床にコンパネを敷くという方法をおすすめします。一流品ならなおのこと、何十年も使えるでしょう。